印象深い斬新さ

6月10日は、新月でもあり、金環日食でもあり、大安でもあり、

私の誕生日でもあった。そんな、めでたい事づくしの10日は

昨年から行ってみたかった鎌倉のフレンチレストラン【古我邸】

に連れて行って貰えた。

 

古我邸は歴代首相も、別荘として利用していた築100年の洋館で、

2015年にフレンチレストランとして開業したから、まだ出来て

6年目なのだ。ここのシェフは、リヨンのレストランで修行した

古川さんという方で、年齢は聞かなかったけれどまだお若い方だった。

 

古我邸のすばらしさを言葉で現すのは、とても難しい。体感してもらわないと本当の良さが伝わり

にくいと思うのだ。しかし、ここではちょっとだけ体感した感想を書いておこうと思う。

 

12月には武蔵小金井のTERAKOYAにも行ったのだけれど、ここも歴代首相が食べに行く

フレンチレストランで、古我邸の雰囲気とどことなく似ている。

なんていうか、両方とも『気の流れ』が全然違うのだ。

敷地内に1歩踏み込んだ瞬間から体を取り巻く『気』が違う。

特に古我邸は入り口の門から建物までゆるやかな坂道を登っていくのだけれど

その坂道で、日常の世界から別次元の世界へ切り替えられるような感じがする。

 

古我邸のスタッフの対応はホテルの対応とは違って、とても丁寧なのだけれど人情も感じられる。

まるで、貴婦人の食事会に招かれたような、気品ある中にもアットホームな雰囲気があった。

 

肝心の食事はというと、、、 一言で言うと『斬新』。

シェフの古川さんは、本当の芸術家なのだと思う。1品1品が独創的で、斬新で印象に残る料理なのだ。

例えば、フレンチでチャイのソースなんて見た事がないのだけれど、チャイのソースを鳥を合わせてみたり

ホワイトアスパラも、ムースにしてキャビアと合わせたり。とにかく、これまで食べた事がない

新しいフレンチの世界なのだ。

 

きっと、フレンチという枠を超えて『古川流』を開拓しているのだろうと思う。

それだけに、心に残る料理だし、また他の料理も食べてみたくなるワクワクする

食のエンターテイメントだった。

 

料理の世界だけでなく、どんな世界にも共通して言える事は、真面目にやっていれば

心に残るものを作れるとは限らない。その道50年の人達が凄いとは限らない。

特にこれからの時代は、遊び心があって、斬新な発想が出来る人でないと

どんな世界でも突き抜けていけないだろう。

 

古我邸で、王道のフレンチ料理ではなく、古川流フレンチ料理を食べながら

『斬新さ』について深く勉強させて貰えた。

 

ああ、世の中って本当に凄い人達が沢山いるものだな。

 

新月、金環日食、大安、、、そして誕生日のこの日で、間違いなく運気が上がったと思う。

素晴らしい1年になる事間違いないね。ありがとう。