緩めたり張ったり

写真は、たった今、飲んでいるダージリンの2021年ファーストフラッシュ。

 

私はコーヒーを好きになりすぎて、最近では外出の際にはよほど拘っている

コーヒー屋でない限り、紅茶を飲むようになった。

家で、豆の飲み比べやらコーヒー専門店で拘ったコーヒーを飲んでいるうちに

その辺のコーヒーが飲めなくなってしまったのだ。

 

午前中はジョギングをしてから、家でカフェラテを丁寧に入れて飲み

執筆用に利用しているカフェで作業をしている。そのカフェでもいつも

飲むのはコーヒーよりも紅茶なのだ。今日、メニューにダージリンのファーストフラッシュが

追加されているのに気付き、2021年ファーストフラッシュは楽しみにしていたから頼んでみた。

ファーストフラッシュとは、ダージリンの春摘みの紅茶だ。味は、爽やかで苦みが少ない。

とても美味しい紅茶だ。紅茶に拘っているお店なら今の時期は出回るだろうから、是非試して欲しい。

 

先週、母親と昔話をしている中、とても嬉しい言葉を貰った。

私が、20代の頃に銀行で営業を2年勤務した事があり、その時に1年間で100万円を母の為に貯めて

ギフトをした事があったのだけれど、母親にとっては大きな出来事だったようで

 

「あの時の100万円は、1億円の価値があった。本当に嬉しかった」と言われたのだ。

 

こんな言葉を、母親も私も生きている間に言い合えるのは、とても幸せな事だと思った。

 

ちなみに、私は当時、大手銀行の営業だったのだけれど、競争社会の中、

入社半年で東関東トップの営業マンで表彰をされた事も、母親にとっては衝撃的な出来事だったようだ。

 

母親とは親子というよりは、親友という感じで何でも話しをしている。

なので、悲しみも喜びも全て共有していて、とても仲が良いし1番の理解者であり味方だ。

 

私は生まれた時からこれまでの人生、極端な選択をしてきていた。

白か黒か、0か100か、とことんやるか、全くやらないか。とても、はっきりした人だった。

グレーゾーンや、50%で物事を進めることや、中途半端な決断などが非常に苦手で、

なんでもかんでも、はっきりとさせないと気が済まなかったのだ。

 

そんな私が、最近ある事を決断するのに60%の決断をして進行させた。

色でいうと、グレーゾーンだ。人生で初めてそんな決断をした私を母親が驚いて見ていた。

そして、その決断が総合的に見るととてもいい流れになる決断だった故に、

母親も共に喜んでくれている。

 

きっと、私も年齢のせいか「丸くなった」のだろう。

 

人生は常に張り詰めた紐を渡るのではなく、緩めた紐を作る事も大切だという事を学んだ週だった。

 

緩みっぱなしの紐はだらしなくなるし、張り詰めたままの紐は切れやすくなるし、

緩めたり張ったりを繰り返すのが、1番長持ちするのだろう。

 

それを出来るようになった私を、母親は側でにこやかに見守ってくれている。

さあ、今週末は「母の日」だ。

 

今年の母の日は、いつも以上に感謝を伝えたいと思う。