今日から３月。冬も峠を越して、段々と春に近づいてきた。
今朝、ふと去年の今日は何をしていたのだろう？と、写真ファイルを見ていたら
去年の今日は、打ち合わせの為に六本木にいて、東京タワーを
撮影していた。六本木は、１０代の頃から入り浸った街で、３年前までは
住んでいたりもした。色々な思い出が詰まった街の１つだ。
様々な人達と触れ合い交流する中で、疑問に思う事があった。
それは、とても美しい容姿の人の中に、「なぜか」印象が悪い人がいたり
容姿は決していいとは言えない人の中に、「なぜか」好印象の人がいたり、、、
その「なぜか」について、掘り下げて考えた事がある。
以前、画家をやっていた頃に応援して下さっていた、ある人がビルの大きな事務所の部屋を一部屋
無償で貸してくれるという事があった。その貸してくれる期間が、半年間限定と言う事で、
その人としては、半年の間、絵を飾り長期展示会を開催したらどうか？という提案だったのだけれど
私としては、もっと面白い事に繋げたいと考え、その事務所の床に大きな板を張って舞台を作り、
小劇場にしてしまったのだ。
その小劇場は、ダンサーを応援する目的で作り、毎日様々なダンサーを集めて、場所代は取らずに
ダンスの公演をやる専門の劇場にした。毎日、違うダンサーを集めるなんて、最初は無理かな？
とも思ったけど、意外と噂がすぐに広がり、海外からや地方からもダンサーが踊りに来るくらいまで
発展したのだ。お客様も連日、大勢来てくれて、いつも賑わっていた。
毎日、その作り上げた、自分の劇場で様々なダンス公演を見ていく内に、
ダンスの世界では指先や足の先、目の動きさえも演出の１つとして使うから、
その細かな動きを見るのが、とても楽しかった。
そして、その頃から、日常生活の中でも、人の指先のしぐさや、目の動きが気になり始めた。
人と話しをする時に、何気なくやるしぐさは、その人の人間性をそのまま映し出していると感じたのだ。
上品な人は指先の動きまでも上品に振る舞うし、下品な人は指先まで意識が行き届いていないから
指の動きが荒々しい。
せっかく容姿が美しいのにも関わらず、しぐさが荒々しい人は決して印象が良くないし、
逆に、容姿があまりいいとは思えない人でも、話をしていてしぐさや目の動きが可愛らしいと、
好印象な上に、もっと話がしたくなる。
「なぜか」の答えは、しぐさにあると思った。
美しくなるため、カッコ良くなるために、様々な努力をみんなしているけれど、高級な化粧品よりも
「美しいしぐさ」高級な腕時計よりも「エレガントなしぐさ」
これが、美しくもあり、カッコ良くも見せられるキーポイントなのではないか。
お金をかける必要もない、「美意識」はしぐさにある。
今週は、ちょっと「しぐさ」を意識してみる週にしてみようか。
さらに、美しく、カッコ良くなろう。