オーダー焙煎の世界

ここの所、私のコラムやインスタグラムには頻繁に、家コーヒーを登場させている。そのくらい、家で飲むコーヒーを拘る事にハマっている。

今、家にある豆は10種類ほど。どれもあちらこちらの珈琲豆専門店である

個人店から購入してきたもので、それを飲み比べながら楽しんでいるのだ。

 

そんな中、色々と飲み比べて行くうちに、自分のコーヒーの好みが

はっきりしだし、もっと美味しいコーヒーがないかと、

探究心が沸き起こり始めたのだ。

 

私の好みは、酸味がなくコクと甘みがあり、奥行きのあるコーヒーだ。

豆でいうと、コロンビアとケニアの豆が一番口には合った。しかし更に、美味しいコーヒーは無い物かと

調べていくうちに、世界三大コ-ヒーというのがあることを知った。一つがタンザニアのキリマンジェロ

そしてもう一つは、ジャマイカのブルーマウンテン、そして、最後の一つは、ハワイのコナコーヒーだ。

 

キリマンジェロは酸味が強いのが特徴と言うことで、きっと私には合わなく、ハワイのコナコーヒーは

大好きなコーヒーだけど、既に飲んだ事があるので、新たな豆は、今まで飲んだことがないブルーマウンテンの豆を

手に入れようと試みた。早速私は、足で行ける範囲の場所にあるコーヒー豆店のメニューを片っ端から調べ、

メニューがわからない店には電話をして、ブルーマウンテンNO.1を置いているか確認しながら探し始めた。

すると、7件目あたりの店でやっと、取り扱いがあると返事があったから、すぐさま買いに向かった。

 

その店は『やなか珈琲』というお店だった。

 

結論を先に言うと、この、やなか珈琲は珈琲豆店の世界では、キング的存在だと思う。

 

珈琲豆を集めていき、飲み比べをしていると、どうしても好みの豆の他に、好みの焙煎具合の壁にぶち当たる。

この豆の味は好きだけど、もう少し深く焙煎して欲しいとか、逆に、浅くして欲しいとか…

しかしながら、焙煎はその店の店主の好みに仕上がるものだから、その店主と自分の好みの味の相性も

あるものだと思っていた。それが、普通だと思っていたのだ。

 

しかし、先ほど書いたキング的存在の、『やなか珈琲』は感動を超えたサービスを提供してくれる店だったのだ。

豆は30種類くらいを生豆で並べていて、その生豆を好みに焙煎をしてくれるという店だ。

買った豆が例え、100グラムだったとしても15分くらい待っていれば、ホカホカの豆が手に入る完全オーダー焙煎。

 

このシステムや、宣伝方法などを調べていると、とんでもなく珈琲が好きで、拘り抜いている人が作った会社なのか

が良くわかる。なので、きっとやり手な起業家が格好良く立ち上げた、時代の先端を行く会社なのだろうと

勝手に想像をしていた。しかし、掘り下げて調べると、なんとこの店の発祥の第一号店は、

いたって普通の、昔からあるような店構えの小さな個人店だったのだ。その小さな店から、今では33店舗を

構えるという大規模な会社に発展していたのだ。

 

早速、私はこの『やなか珈琲』に行き、お目当てのブルーマウンテンNO.1を注文して、

店がおすすめしていた焙煎度合いである、ダークローストよりももう少し深い

シティーローストに焙煎して貰い、ウキウキしながらその焙煎したての温かい豆を手に入れた。

 

初めて飲む、コーヒーの王様であるブルーマウンテンNO.1の

味は、やはり誰もが謳っているように、「黄金のバランス」の味。

酸味、苦味、コク、甘味のバランスが非常にいいコーヒーで、さすがコーヒーの王様なだけある。

飲んだ後に口に広がる香りが、特徴的で非常に上品な香りが残るのも、楽しめるポイントだ。

 

結果は、予想通りこれまで飲んだコーヒーの中で、一番美味しいコーヒーだ。

 

もし、ダークローストで焙煎していたら、きっと少し酸味が残っていたと思う。

それを、深く焙煎してもらいシティーローストにしたから、苦手な酸味も抑えられたのだと思う。

 

この『やなか珈琲』のオーダー焙煎は、とんでもなく画期的なシステムで

この場を借りて、創業者にお礼を言いたい。幸せと感動をありがとう。と、、、

 

さて、今週は何か小さなご褒美を自分に与える週にしてみようか。

きっと、そこから色々なドラマが見えて、日常生活が楽しくなるはずだ。

 

私が、やなか珈琲店と、ブルーマウンテンNo.1に浸っているように。