恋愛の理論

「恋」の漢字は「心」の上に手みたいなのがあって、

まるで心を掴もうとしているように見える。

 

「愛」の漢字は「心」が真ん中にあって、上に爪みたいなのがあって

その間に屋根みたいなものがある。まるで、外部の爪から心を守る

屋根の様に見える。

 

きっとそういうものなのかも知れない。

恋は相手の心を掴もうとしている期間。

それが、いつしか相手の心を守る屋根の役割になる。そうなった時、恋が愛に変わった頃なのだと思う。

 

恋愛とは、恋が愛に変わりゆく事を示しているのだろう。

 

人は一人で生まれてきて、最期は一人で死んでいく。その人生の中で恋愛というドラマを経験して

その延長で結婚する人もいるだろうし、恋愛を繰り返していく人もいると思う。

どんな恋愛の形でも、人生の最も難しい精神修行だと思っている。

 

一人で生きていたら感じる事がない、喜びや楽しさ、または苦しみや悲しみなど、経験する事になるだろう。その経験の中で、常に自分の心の中で自問自答を繰り返す事になる。

 

これは、恋人が悲しむのだろうか?

これは、恋人に喜ばれるだろうか?

これは、恋人に怒られるだろうか?

これは、恋人が楽しむだろうか?

 

 

この「恋人」という存在は、神様が、「愛とは何か?」自分自身の心を観る為の「鏡」を

与えているのだと思う。神様の目的というのは恋人という鏡を通して、自分自身の中に存在する

「愛」と対面させて、「愛とは何か?」の「学びの場」を与えてくれているのだと思う。

自分の精神修行の為に相手が「存在してくれている」のだ。

 

だからこそ、恋人とは向上し合える関係が一番の理想となる。

 

たまに、恋愛相談などを受ける時があるけれども、どんな相手を選ぶべきか?

という質問には、「向上し合える相手を選んだ方がいい」と答えている。

 

向上し合えるとは、要するにポジティブな関係性と言える。

 

人生は成長に終わりはない。この恋愛という最も難しい精神修行で

多くの学びを経験して、より素敵な人生を歩く人達が増えるといいな。

 

向上し合える恋愛、してますか?